あと2週間ほどで今年も終わりですが、僕にとっては今期の終わりでもあります。年が明ければ3期目が始まります。
2度目の起業ですが、まだまだわからないこともあるし、足りないものもきっとあります。
最高に人に恵まれた2年
「きっと」というのは、この2年の間にいつの間にか足りないという考え方をしなくなったからです。目の前に課題が現れた時に解決すればいいと思うようになったので、慢性的に自分に何かが足りないと思うことがなくなりました。
わからないことは都度調べたり教えてもらったりすればいいだけだから、それもあまり気にならないし。
行動さえ止めなければ、だいたいのことは何とかなると思うようになったからなのかな。
幸せな捉え方ができるようになったなぁと自分では思っています(笑)。
正直、たまにはグラグラする時もありますけど、仲間やクライアント、周囲の方々に本当に恵まれていることもあって、不安で眠れないなんてこともないし、ひとり社長ではあるけれど、孤独を感じることはないかな。
むしろ、サラリーマン時代の役員や管理職をやっている時の方が孤独感は強かったし、常に不足感や枯渇感があった気がします。
人との関わりの中で変わってきたもの
僕が今のビジネスをやっているのは、社会に貢献して、、、なんていうと堅苦しいけれど、自分のスキルセットを使って誰かの役に立ちたい。中でも自分と同じような価値観を持っている起業家の助けになりたいと思っているからです。
もちろん、お金を稼ぐことも目的の一つだし、安定を手に入れたいという気持ちも当然あります。それにビジネスを成長させるための投資にもどんどんまわせるようにしたいですしね。
ただ、この2年でお金とビジネスの考え方が少しずつ変わってきたなぁと感じています。
起業当初はとにかく苦しかった。もう半端なく苦しかったです。想定外のことが起きまくりで、精神的にも相当追い詰められたし家族にもものすごく心配をかけました。
仲間の助けもあって乗り切ることができたものの、その反動で、その後しばらくはお金がないということが怖くてとにかく稼ごうという気持ちが強かった気がします。
だから昼夜土日を問わずとにかく働きました。
でも、ひと段落して自分が何のためにビジネスをしているのかを日々考え直すようになってからは、自分のビジネスの成長と売上アップについての考え方が変わっていきました。結果として、その考えが行動を変えていったと思っています。
その結果たどり着いたのは、人との関係性を作っていく中で自分の価値を提供していけば、売上がついてくるということ。つまり、関係性ありきでビジネスは成長するということ。
それまでは、売上を上げるために関係性を作り、価値に対してできるだけ高い価格を設定できればいいなと思っていました。価格に対する稼働をどれだけ効率化できるか、サラリーマン時代からずっと持っていた感覚です。
関係性の中で価格や価値を考える
商品やサービスを提供するなら、売り手の立場なら単価は高い方が良いですよね。
個人でビジネスをやっていると自分自身の稼働には限界があるから、価格設定は大切です。
そんなこともあって、コンサルタントの中には高単価化を煽る人も少なくないです。
僕自身もスモールビジネスを意識するようになってからは、個人なのに単価100万とか200万とかで売れるのか!みたいな驚きがあったし、自分もそうなりたいという思いもありました。
でも、多くのコンサルタントが語るような「単価を上げるための方法論」にはどうしても共感できなくて。
見せ方を変えて同じものを高く売るという自分目線の発想に賛同できないんですよね。それはもすごいテクニックなのかもしれないし、それができれば楽だろうなというのは想像がつくけれど、どこかで限界が訪れるであろうことも簡単に想像ができます。
何よりもお客様がハッピーになるとは思えないし。
だけど、お客様との関係性の中でビジネスをしようと思えば、考え方は違う方向に向かいます。
お客様と中長期の関係を築いてお互いのビジネスを育てようと思うのであれば、単価を上げることよりも、提供する価値を上げることを先に考える方が自然です。価値を上げることで、より良い成果につなげる。それが結果として、お客様の満足度のアップと単価のアップにつながるということです。
そのためには、常にスキルアップを図らなければならないし投資(これ重要!)も必要です。そして何よりも、自分自身のあり方をしっかり持っていなければ、サービスの価値をお客様に理解してもらうこともできないかなって思います。
僕のビジネスはこうした世界観で出来上がっているのです。
この記事を書いたのは、今日とある方から頂いたメールがすごく嬉しかったので、自分が考えていることを言葉にしようと思ったからです。セミナーにご出席頂いた方からのメールなのですが、とにかく嬉しかったのです。内容は秘密です(笑)。
いつか一緒にお仕事をさせて頂く日が訪れた時に期待以上の価値をご提供できるように、頑張ろうと強く思うとともに、ブログを起点にこうした関係性が生まれたことがとても嬉しく思っています。
身がギュッと引き締まる寒さの中で感じたのはそんなことでした。